Perceptibility

正しく知り、判断することを助けよ

(01)Easy to Recognize認識しやすい

視認性を担保された情報表示

クルマの情報表示は、ドライバーが安全運転を継続しながら瞬時に視認できる必要がある。UXデザインの指針として、視認性を担保した、誰もが見やすいデザインを提供するために、文字の大きさ、明度、彩度、情報の表示時間を考慮する。

表示器の特性を考慮した表現手法

高度運転支援情報とコネクティッド技術を分かりやすく表示するため、ガラスや内装表皮などディスプレイ装置の場所と種類が増えている。UXデザインの指針として、前方のガラスに重畳表示をさせる場合、視認性の確保や情報の位置のずれをなくすなど、ドライバーの目の位置や顔の角度などに合わせて自動補正を行う。また内装表皮に情報を表示する場合、精細度や輝度が低くなるため、可読性に十分配慮する。

(02)Easy to Comprehend分かりやすい

瞬時に想起されるよう情報の量を
コントロールする

表示器の情報は、これまでの安全、車両、道路環境、利便、娯楽情報に加えて、高度運転支援情報が増えている。UXデザインの指針として、同じ種類の情報はグルーピングして優先順位をつけて、ユーザーが瞬時に判断ができるよう構成する。

センサーで検知した周辺監視情報を
分かりやすく伝える

センサーで検知した周辺監視情報はインタンジブル(実体のないもの)であるためドライバーによって理解が異なる。UXデザインの指針として、機能の作動状態や危険度を分かりやすく表現したインタラクションデザインによってドライバーの理解を助ける。

(03)Aesthetic Usability Effect美的ユーザビリティ効果

美しく魅力的なデザインで
ユーザーを惹きつける

人間は視覚的な魅力を感じたとき、体験全体を好印象に捉える。UXデザインの指針として、インタラクションを表現するとき、技術情報を忠実に表示するだけではなく、美しく魅力的なデザインにすることで使用性の向上につなげる。

ユーザーのマルチモダリティに
対応するフィードバック

クルマからユーザーへのフィードバックは、警告ランプの光、ビープ音など単一の手段が主流であった。UXデザインの指針として、益々複雑になるクルマの状態をユーザーに豊富な感覚で受け取ってもらい、クルマの状態をわかりやすく伝達する。例えば自動運転から手動運転へ切り替える際には、ドライバーに風や香りを送り、GUIの色彩や音の旋律、振動により覚醒させる。

D-EXPERIENCEDESIGN SYSTEM