Expansion of ExperienceExpansion ofExperience

多様性と集団の視点から体験を拡張せよ

(01)Multiple Characteristics個人が持つ多様性

ユーザー個人の多様性を想定した
体験設計

これまではユーザーを年齢や性別など人口統計学的な属性で捉えていたが、昨今ではユーザーの価値観が多様化しているため、個々人に最適化した体験を提供する必要がある。UXデザインの指針として、個人が持つ複数の価値観を融合・拡張した体験を提供し、豊かなライフスタイルを創造する。例えば、歴史に興味があるユーザーが観光旅行のルートを検索する際、指定したスポットに加えて趣味に合ったスポットをルートに追加する。または休憩場所を提案する際には、ルート上で好みに合ったメニューがあるカフェを案内することで、期待を超える旅行体験が可能になる。

(02)Group-based Experience所属する集団から得られる体験

集団から生まれる新たな体験機会の提供

類似の嗜好を持つ人々は集まり、様々な体験を共有する傾向がある。その過程で他人の体験を自分も経験することで、新たな発見を得ることができる。例えば、高級ブランドのコミュニティ(集団)で、多くのメンバーがクラシック音楽を趣味としている場合、コンサート未経験のメンバーにコンサートの案内を行うことで、交流を促し新たな体験を提供する。UXデザインの指針として、ユーザーが属する集団の嗜好から施策を行い、新しい体験を探究できる仕組みを提供する。

(03)Betweenness集団同士の関係性

集団間の影響を予測した社会課題の解決

UXデザインの指針として、集団間の影響を予測して社会課題の解決策を提供する。例えば、オーバーツーリズムが問題となっている地域では、観光客の移動量、時間、ルート、パターンを分析して影響を予測し、交通量や利便性に配慮したモビリティサービスを提供する。またはエコな街づくりのために、環境対策に力を入れているショップと連携したドライブスルーのサービスを提供する。

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